手壊し

解体工事の工法として、手壊しというものがあります。
これは、その名の通り、手作業で解体していきます。
手作業と言っても、バール・ハンマー・チェーンソーなどを使い、壁や天井を剥がしたりしながら、家を建てる時とは逆のことをするイメージです。

手壊しによる施工がなされるケースとしては、建物に面する道幅が狭い、建物が奥まった所に建っていたり、建物と道路に段差がある・階段になっているなど重機が入ることが出来ない場合。

また、建物自体が倒壊する危険性がある場合、隣同士との間隔が非常に狭い場合などに行われます。
重機を用いた場合に比べ、手間もかかり工期も長くなりますので、費用も割高になります。

しかし、重機を用いた解体でも、全ての作業を重機で行うわけではなく、手壊しとの併用により施工されます。
また、廃材については建設リサイクル法により、分別し処分することになっていますので、手壊しの場合、最初から分別されている分、その手間が省けるというメリット、振動や騒音が少ないため、トラブルが起きにくい、というメリットがあります。